UVレジンとは?
UVレジンと聞いても何のことかわからない人もいると思います。UVレジンは紫外線で硬化する樹脂です。液体やジェル状で時間が経っても固まらず、紫外線を当てると短時間で硬化します。私は今回工作でUVレジンを使用しますが、紫外線で硬化する性質が便利で他の所にも使われています。
UVレジンというのかわかりませんが、歯医者さんで虫歯を削ってそこに何か詰めて、ライトを当てて硬化させることがあると思います。あれもおそらくUVレジン、もしくはその仲間だと思います。
透明に固まり、硬化後もとても綺麗で、色を付けたり、ラメを混ぜたり出来るのでネイルでも使われています。ジェルネイルというのがUVレジンです。
もともとどのジャンルが最初なのかわかりませんが、最近では工作でもUVレジンは有名です。ある程度大きな手芸用品店に行けば大体UVレジンのコーナーがあります。大きめな100均ダイソーなどでもUVレジン用品が売られています。もちろんネットでもアマゾンなどで買う事が出来ます。 詳しい成分などは知らないので何がどう違うのかわかりませんが、ネイルにはネイル用、工作には工作用のUVレジンがあるので用途にあったものを使うのがいいと思います。
私はUVレジンについて深く理解した専門家ではなく、ただ趣味で作ったものを紹介するため問題なく作れることを保証する記事ではないです。実際に作る時は説明書やパッケージの注意事項などよく読んで使用してください。
今回作るもの
UVレジンではいろいろなものが作れると思います。難易度も安上がりで簡単なものからある程度お金をかけた難しいものまで幅広く工作を楽しむ事が出来ます。ネイルアーティストが作る綺麗なものを紹介したいですが、私はそんなに器用ではないので誰でも簡単に出来るただ固めるだけものを作ろうと思います(笑)
今回はストラップと冷蔵庫用マグネットを作りたいと思います。(写真は甥っ子の写真を使っています。 甥っ子の顔をこのブログに載せても何か問題が起きる可能性は低いと思いますが、何がどう影響するかもわからないのでここでは顔隠しています )とても簡単なので子供と一緒に楽しむのもいいと思います。
ただしUVレジンは硬化中は高温になります。もちろん食べることはできないし、目に入っても危険です。使用中は十分な換気も必要です。大人が注意事項を理解して使う分には特に危険なものではないと思いますが、何も知らずに子供が使ったり、何でも口にしてしまうような小さな子供には危険があるので注意が必要です。
用意するもの
道具系
- パソコン(写真プリントに使う)
- プリンタ(写真プリントに使う)
- UVライト
- ハサミ
- ものさし
今回は自分で撮った写真を使おうと考えているのでパソコン、プリンタが必要ですが、UVレジンの工作に必要というわけではないです。ハサミはプリントした写真を切るため使います。ものさしはそのためのサイズを測ります。UVライトはUVレジンを硬化させるために使います。
UVレジンは紫外線で硬化するので、日光でも硬化します。しかし日光では紫外線が弱いため、効果に時間がかかるし、当然夜は出来ません。やったことがないのでわかりませんが、おそらく曇りでも厳しいのではないかと思います。
UVライトもなしで日光でもできなくはないと思いますが、工作を楽しむためにはあった方が便利です。その他のものは今回、私が使ったもの、やり方では必要というだけでUVレジンの工作に絶対必要というわけではないです。
オリジナリティは少なくなりますが、極端な話、型にUVレジンを流し込んで、ドライフラワーなどを閉じ込めて日光で頑張って硬化させるというなら道具は特にいらないということになります(笑)
材料系
- 写真用プリント用紙
- UVレジン液
- ボトルキャップ(冷蔵庫用マグネットに使用)
- 磁石(冷蔵庫用マグネットに使用)
- ストラップ用パーツセット(ストラップに使用。セットではなく別々で用意してもいい)
材料は自分が作りたいものによって大きく変わってくると思います。今回は上のような種類少ない材料でとても簡単シンプルなものになります。ボトルキャップ、磁石はあまりUVレジンの工作には使わないと思います。私でも簡単に作れるまでシンプルした結果です(笑)
これを読んでくれている方は、UVレジンがどんなもので、どんな使い方が出来るのか、何となく理解出来たらもう少し凝った作品に挑戦してみるといいと思います。
作り方
ボトルキャップを使用して冷蔵庫用マグネットの作り方
作り方を紹介します・・・・・と言っても今回は紹介するほど難しい手順ではないです(笑)
今回はこのボトルキャップに甥っ子の写真をUVレジンで閉じ込めようと思います。使用するボトルキャップは手芸用品店で手芸用の物を購入しました。ダイソーでも見たことありますが、売っていない店舗も多いと思います。別にボトルキャップでなくても似たようなものだったら何でも出来ると思います。ただし、上でも書いたように硬化する時に高温になるし、素材には気にしたほうがいいと思います。
ボトルキャップの大きさを測る。
ボトルキャップにピッタリはめ込みたいので、直径をものさしで測ります。約3cmです。ピッタリはめ込みたいから測ると言っているのに”約”と言ってる時点で大雑把な性格が出ています(笑)工作好きなのですが、性格的に向いているとは言えません(笑)
測ったサイズの画像を作る
測ったサイズに合わせて画像を作ります。適当に小さめに印刷して直径3cmで切り抜いてもいいし、パソコンで直径3cmの画像を作って印刷してもいいです。今回はせっかくなのでパソコンで直径3cmの画像を作りたいと思います。
使うソフトはいつも通りgimpとopenofficeの図形描画ソフトです。このソフトでないとできないという作業ではないです。私は無料で有名で使い慣れているから使っているだけです。他のソフトに慣れている方はそのソフトを使うといいと思います。仕事で使用しなくてもoffice系ソフトは使い道はありますので、office系ソフトを持ってなく、パソコンの容量に余裕があるならopenofficeは無料なのでインストールしておいてもいいかもしれません。
1. gimpで写真を開く
まずgimpで使いたい写真を開きます。ファイル→開く/インポート でファイルを選択すれば写真が表示されます。
2. 使いたい部分を円で選択する
ボトルキャップに合わせたいので円で選択します。大雑把にやるのであれば見た目でもいいし、きっちり円にしたいのなら、ウインドウ左下のツールオプションで数値指定する事が出来ます。
3. 選択部分をコピーして新規レイヤに貼り付ける
円で選択出来たらCtrl+Cでコピーします。新規レイヤボタンで新規レイヤを作ります(1)ポップアップしてきたウインドウはそのままOKで大丈夫です。Ctrl+vで新規レイヤに貼り付けていかりのマークで固定します。新規レイヤに貼り付けたら、もう元の写真のレイヤは使わないので削除して大丈夫です(2,3)
4. 余分な部分を切り取る
カッターナイフのマークをクリックして余分な部分を切り取ります。これでgimpの作業は終了です。サイズ調節をgimpでやる場合はそのままサイズ調節して印刷してください。サイズ調節をopenofficeでやる場合は、そのまま保存してもgimp専用のファイル形式になってしまって、画像ファイルとして保存されないので、ファイル→名前を付けてエクスポート で.png .jpegなどで保存する。
5. openofficeで3㎝の円を作る
いつも通りopenofficeに移動する必要はないです。gimpでそのままうまくサイズ調節出来ればそれで問題ないです。私の環境の場合、gimpからプリントするとなぜかサイズがうまくいかないので、サイズ調節はopenofficeを使用しています。
openofficeの図形描画を開いたら、ページ設定は自分の印刷する量によって変更してください。今回はボトルキャップとストラップ二つ作る予定で少量なのでL判の用紙を使うので、ページ設定もL判にします。
ページ設定が出来たら、下の楕円形ボタンをクリックして画像の中を適当にドラッグ&ドロップします。右側のプロパティで幅、高さ共に3cmにする。このままだと円の中が水色に塗りつぶしになっていて、後ほどサイズ調節がしにくいので、上の「色」の所を「なし」にしておきます。
6. gimpで作った画像を開き、サイズを調節する
gimpでエクスポートした画像を挿入します。挿入→画像→ファイル から自分の作った画像を選びます。
画像が表示されたら、サイズ調節しやすいように画像を選択した状態で 変更→整列→最背面に移動 をクリックします。あとは先ほど作った円に合うように画像周りの緑色の四角をドラッグ&ドロップ、画像自体の移動を繰り返してサイズ、位置を調節して印刷すれば完成です。
ハサミで画像を切り取る
印刷してできた写真をハサミで切り取ります。もちろんカッターの方がやりやすければカッターでも大丈夫です。
磁石をボトルキャップにつける
磁石をボトルキャップの内側の中心につけます。ボトルキャップの外側でもいいですが、外側だと外れやすいので内側の方がおすすめです。磁石を付けたら、ボトルキャップにUVレジンを入れます。とりあえず磁石が埋まるくらい入れてみました。気泡が入っていますが、上から写真をかぶせるので特に問題ないです。写真の上に気泡が出来ると見栄えとしては良くないので、針などで刺して気泡を無くすといいと思います・・・・・と言うのがセオリーですが、小さい気泡は針などでつついてもなかなか無くならないです。私は大雑把な性格なので小さいのは諦めます(笑)
UVレジンを入れたら、そのままUVライトを当てます。硬化時間はUVレジンの量や種類、使うライトの強さによっても違いますので何とも言えません。私はいつも5分で取り出しますが、問題なく硬化します。太陽光ではやったことないので正確な時間はわかりませんが、おそらくもっと時間がかかると思います。
写真を乗せて上からUVレジンを注ぐ
硬化出来たら、写真を乗せて上からUVレジンを注いで再度硬化させます。2回に分けなくても1度で硬化できるかもしれませんが、写真をかぶせた下の部分がもしかしたら硬化しづらいかなと思ったので2回に分けました。
硬化出来たら完成です。手ブレで見難くなってしまっています、ごめんなさい。
ストラップの作り方
ストラップのパーツセットを使います。パッケージを見るとわかると思いますが100均(ダイソー)です(笑)飾りがたくさんついていますが、今回は写真がメインなのであまりたくさん付けても仕方ないかなと思い、ひもの部分、写真を入れる器の部分、飾りひとつを使用します。
使用するパーツが違うだけで、作り方はボトルキャップと同じです。器の大きさを測り、それに合わせて画像を作り、印刷したら切り抜いて器に乗せて上からUVレジンを注いでUVライトを当てて硬化です。
あとはヒモと飾りを付けて完成です。ヒモと飾りの付け方は説明するまでもないと思います。下の写真が完成品です。
アイデアと技術次第でもっといろいろ作れます。自由研究にも!?
今回、紹介したものは初歩中の初歩でUVレジンとはどんなものなのかなと知るのを目的に作ったようなものです。気付いている人もいると思いますが、今回のようなものならわざわざUVレジン使わなくて作れるものです(笑)
UVレジンはいろいろ種類があり、安いものから結構いい値段するものまであります。上で紹介したようにボトルキャップやストラップを作ると結構UVレジンを消費してしまいます。そういった意味ではあまりいい作り方ではないかもしれないです(笑)ただ私のような不器用な初心者でも、シールを貼っただけというよりは少し高級感が出せます(笑)
私は不器用で、芸術性がないので凝ったものはなかなか作れないのですが、アイデアや器用な方はもっと良いものがたくさん作れます。
工作にはもちろんですが、子供の自由研究にも使えそうです。例えば日陰と日向で硬化時間がどのくらい変わってくるのか、時間帯によって硬化時間が変わるのか、ビニールのような透明なものをかぶると硬化時間が変わるのか、など硬化時間と紫外線の強さなどをテーマにデータを取って感想を書けば、とりあえず怒られない程度のものは作れそうな気がします(笑)
その他の写真を使った工作
以下の二つも工作と言っても難しいものではなく、器用さが必要なものではないので、子供と一緒に簡単に作れると思います。