Googleフォトを活用する

  • 2018年6月11日
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この記事は2018年に書かれています。

デジタルデータにトラブルはつきもの!?

自分で撮った写真のデータなどは、メモリーカードや自分のパソコン、スマホに保存されていると思います。何もトラブルもなく、使い方によってはこれで特に問題ないです。ところがデジタルデータは意外とトラブルが多いです。

壊れる

まず一つ目は単純に壊れるということです。火災や地震などの災害で壊れることももちろんありますが、それだけではないです。ハードディスクやSSD、メモリーカードは永遠ではなく寿命があります。どんなに大事に使っていても壊れる時は壊れます。ハードディスクが壊れなくても他の部分が壊れて起動できなく、取り出せなくなる場合もあります。パソコンの場合は起動できなくてもハードディスクの中のデータが生きていれば、ハードディスクを取り出して他のパソコンにつなげて救出できることもありますが、お店に持って行けば当然お金がかかります。スマホやタブレットにメモリーカードを指していてそこに保存してあるデータは、スマホやタブレットが壊れても簡単に取り出せます。しかし本体に直接保存されているものはお店に持って行ったり、プロクラスの人なら救出できるかもしれませんが、素人のレベルでは無理です。

紛失

二つ目は無くすというトラブルです。デスクトップパソコンを無くすということはほぼないと思いますが、スマホ、メモリーカードは十分考えられます。当然失くしてしまったら、データ救出は不可能です。

自分で消す

三つ目は自分で削除してしまうというトラブルです。大事な紙の書類を捨ててしまうというトラブルもたまに起きますが、デジタルデータの場合は紙のデータよりも捨ててしまう可能性が高いと思います。誰でも一度くらい必要なデータを捨ててしまったことがあると思います。その時に間違いと気づけば大体ゴミ箱に残っていますが、気付かないとゴミ箱を空にしたときに消えてしまいます。またその時は必要ないと思っていたけど、あとからやっぱり残しとけばよかったなと思うこともあります。

他人によるトラブル

ウイルスなどによって、パソコンが起動できなくなるといったトラブルです。ウイルス対策ソフトを入れたり、こまめにセキュリティ更新してもインターネットを使用していれば100%防ぐことはできません。

このようにたくさんのトラブルによって、デジタルデータは失われる可能性があります。こうしたトラブルの対策のひとつとして便利なのがオンラインストレージです。

あくまで一つの対策です。オンラインストレージも100%の安全ではないです。

Googleフォトとは

GoogleフォトはGoogleが提供する写真専用のオンラインストレージです。元々Google+にくっついていたサービスですが、2015年にGoogleフォトとして独立しました。最近のスマホなどには初期状態でGoogleフォトのアプリがインストールされていて、とても有名なサービスです。私はカメラを始めたころの2014年くらいから愛用させてもらっています。

スマホを普通に使っていて、写真が好きな方は今さら感があると思いますが、最近スマホを使い始めた、まだGoogleフォトを知らない方はおすすめのサービスなので、ぜひ使ってみてください。

どんなサービスなの?オンラインストレージとは?

インターネットにあまりなじみのない人は「オンラインストレージ」と言われても何のことなのかわからないと思います。

上で紹介したようにデジタルデータは永遠なものではなく、消えてしまうことがあるものです。頑張って撮った写真、思い出の写真が消えてしまったら悲しいですよね。そんな時に便利なのがオンラインストレージです。

オンラインストレージはインターネットを使ってデータを他のコンピュータに送って、保存しておいてもらうということです。Googleフォトの場合はフォトと名前が付いていることからもわかるように、写真、動画限定です。Googleのコンピュータにインターネットを使って、写真、動画を送信して保存してもらうということです。

こうすることで自分のパソコンが壊れてもデータがGoogleのコンピュータに残っているので、新しいパソコンを使って簡単に取り出す事が出来ます。またスマホ、タブレットなどでもアクセスできるため、複数所有している人はひとつ壊れても他の端末から問題なく取り出す事が出来ます。

写真データの銀行のようなものだと考えるとわかりやすいかもしれません。銀行はキャッシュカードと暗証番号があればいろんな場所から簡単に自分のお金を下ろせます。同じようにGoogleフォトに保存した写真データは自分のID、パスワード、インターネットに繋がった環境であれば簡単に自分の写真が取り出せます。

しつこいようですが、オンラインストレージもデジタルデータであり、100%永遠、完璧、安全ではないです。ひとつの対策です。

お金はかかるの?

Googleのコンピュータに保存するのでは、お金がかかるんじゃないの?と思うかもしれません。半分正解で半分間違いです。

無料で何も制限なく無制限に保存できるわけではないです。無料で使う事が出来るのですが、制限があります。

Googleフォトには二つのデータ送信モードがあります。

  • 元のサイズ
  • 高画質

ひとつは元のサイズでデータを送信するモードです。こちらは写真データをそのまま送信、保存します。15Gまで無料で使えますが、それ以上は月額料金がかかってきます。

もう一つの高画質モードはデータ容量を削減して保存するモードです。こちらのモードだと無料で無制限に保存できます。

気になるのが高画質モードでどのくらい容量がカットされてしまうのかということだと思います。高画質モードでは最高1600万画素です。それ以上の大きなサイズの画像を送信すると自動でリサイズされて保存されます。それ以下のサイズの画像を送信すると画素数はそのままですが、容量はカットされます。

私は一眼レフで撮った写真もGoogleフォトに高画質モードで送信しています。

一眼レフで撮った大きさ7360*4912で容量40M以上の写真データを送ると、大きさ4896*3268(1600万画素)で容量は3Mなど(画像によって容量は違います)で保存されています。

スマホで撮った写真もGoogleフォトに保存しています。私のスマホで撮った大きさ4032*3024、容量3Mくらいの写真を送ると、大きさは4032*3024でそのままで、容量は1M(画像によって容量は違います)以下に保存されています。

数字だけ見ると「なんだよ、そんなに容量削減されてしまうのでは無料では全然バックアップにならないじゃないか」と感じると思います。確かにその通りで容量違うのだから、もはや違うファイルであってバックアップとは言えないかもしれません。

しかし思い出のバックアップにはなると思います。数字ではかなり削減されていますが、私の印象ではスマホで見る分には画質荒いなと容量削減を感じることはないです。

完全なバックアップが目的なら有料版、他の有料のオンラインストレージ、外付けハードディスクなどが必要ですが、それと同時に無料でGoogleフォトに思い出をバックアップしておくのもいいと思います。

もちろんバックアップ以外もGoogleフォトの便利さはあります。

データ損失の対策だけが目的ではない、便利なGoogleフォト

容量

まず容量です。高画素になればなるほど当然容量は増えていきます。今は一眼レフでは2000~3000万画素は当たり前になってきています。4000、5000万画素という機種もあります。こうなると写真一枚のファイルサイズは何十Mです。同じような写真やつまらない写真まで撮った写真を全部残すとなると一日の撮影で10Gを超えてしまいます。これだけファイルサイズが大きくなると保存するハードディスクの容量もたくさん用意しなくてはいけないです。

そんな時Googleフォトに送っておけば、容量は削減されてしまいますが、とりあえず全部残す事が出来ます。容量が削減される高画質モードなら、無料で無制限です。失敗写真も、似たような写真も容量を気にすることなくすべて送ってしまって大丈夫なのです。

自動で時系列に並べてくれるので見やすい

JPEGファイルには通常撮影日時などの情報も含まれています。おそらくそれをもとにしていると思うのですが、Googleフォトに送ると自動で撮影した順に並べてくれます。送信した順ではなく、撮影した日付をもとにしているので、何年前の何月何日に撮影したかすぐにわかります。

アルバムという機能を利用して自分でカテゴリ、種類ごとに分けることもできます。私は単純に撮影した場所ごとに分けて、どこで撮った写真かすぐわかるようにしています。

友達に見せるときに便利

スマホで撮った写真は容量が足りていればスマホに保存されていると思うので、友達と食事中であってもそのまますぐ見せられますが、一眼レフで撮った写真はそうはいきません。

パソコンに保存しただけで友達と食事に行くと、

友達 「沖縄の海ってきれいだった?」

自分 「うん、すごく綺麗だったよ。たくさん写真撮ったよ。」

友達 「どんな感じ?写真見せてよ」

自分 「パソコンの中にあるから今は無理」

となってしまいます。Googleフォトに保存しておけばスマホがあり、インターネットに繋がれば簡単に見せる事が出来ます。

スマホで撮った写真を自動でバックアップが便利

設定でバックアップと同期をオンにしておくと撮った写真を自動でGoogleフォトに送信してくれます。私はこのブログでスマホで撮った写真を使うこともあります。そんな時、わざわざメールに添付してデータを送信したり、メモリーカードを付け替えたり、パソコンにスマホを繋げたりしなくてもGoogleフォトを起動すればすぐにパソコンでスマホで撮った写真を使う事が出来ます。

他にも

私は使ったことないので詳しくわかりませんが、友達と共有フォルダを作ったりすることもできるようです。私はGoogleフォトを使いこなしているわけではないので、他にもきっとまだまだ私の知らない便利な機能があると思います。

注意点

重要な写真は保存しない

これはGoogleフォトに限ったことではないです。オンラインということは、トラブルによって流出する可能性があります。免許証の写真など個人情報の分かる写真、その他重要な情報が写っている写真の保存は避けた方がいいと思います。

疑わしい写真は送信しない

実際に法にふれていないから問題ないだろうと保存しても、Googleが疑わしいと判断すればアカウント停止になることがあります。そうなるとGoogleフォトに保存したすべての写真が消えてしまいます。

自動バックアップによる意図しない送信

これは上の注意点につながるのですが、送信するつもりはなくても自動バックアップに設定されているとスマホで写真を撮ったら自動でGoogleフォトに保存されます。スマホでメモ代わりに撮った写真が勝手に送信されて、結果個人情報などがわかる写真が保存されているということになります。

自動バックアップに設定時は通信容量にも注意です。容量無制限の回線を使っている場合は問題ないのですが、最近多い格安スマホなどを使っている場合は、月2Gまでなどと容量が制限されていてそれ以上は速度制限がかかるタイプがほとんどです。自動バックアップに設定していると知らぬ間に速度制限がかかってしまうことがあります。しかしこれについては「Wi-Fi使用時のみ自動バックアップ」という設定があるので、そちらに設定することで防ぐ事が出来ます。もちろんWi-Fiの方も容量無制限でなければ、Wi-Fiの回線が知らぬ間に速度制限にかかることもあります。

送信時間

これは特に重大な問題ではないです。Googleフォトの容量削減に時間がかかっているのか、ただ単にアップロードに時間がかかっているのかわかりませんが、私の環境では一眼レフで撮った容量の大きな写真を何十枚も一度に送ると1時間以上かかることもあります。

私は家にいるときはスマホもパソコンもすべて一つのモバイルWi-Fiの回線を使ってインターネットにつないでます。一眼レフで撮った容量の大きな写真を何十枚もGoogleフォトにアップロードしている間は、そのWi-Fiを使って他の通信がほとんどできなくなります。つまり一時間くらい使えなくなることもあります。(もちろん途中で中断して他の作業に移ることはできます。)同じ回線で他の作業をしたい場合は大容量のアップロードは避けた方がいいかもしれません。

あくまで私の環境であって、全ての環境に当てはまるかわかりません。光回線などではすぐ終わるかもしれません。

検索だけではないGoogle

検索で圧倒的に有名なGoogleですが、それ以外にも便利な機能、サービスがたくさんあります。という私も全然使いこなせてないです(笑)徐々に使っていけたらと思っています。

Googleのサービス