今回使うテント
山の頂上付近からの夕日、朝日、星空、雲海などが見たくてテントを購入しました。日中に日帰りで登って下りてこれる山もたくさんありますが、朝日や夕日などを見るとなると山小屋かテントに泊まるのが一般的だと思います。夜中に登って朝日を見るという方法もあるようですが、初心者が一人で夜中登るのも心細いです(笑)
山小屋に泊まる方が初心者向けなのかもしれませんが、山小屋は予約や混むことが多いみたいです。できるだけ雨のリスクを減らしたいので、ギリギリまで天気予報と相談して行く日付、場所を決めたいです。そう考えると予約の必要な山小屋よりテントの方がいいかなと考えテントを購入しました。山小屋付近のテント場は予約なしのことが多いようです。基本早い者勝ちで、いっぱいの場合はつめて協力したり、山小屋に雑魚寝などになるようです。
登山に使うのは山岳テント
登山に使うのはテントの中でも山岳テントです。標高が上がれば環境は厳しくなります。強風にも耐えられるように高さは低くなっていて、風を受け流すような形状になっています。雨にも耐えられる防水性も大切です。またオートキャンプなどは車に積めるので、それほど重さを気にしなくてもいいが、登山では背負ってテントを運ぶため少しでも軽い方がいいので、山岳テントはコンパクトで軽量になっています。
オートキャンプではテントが崩壊しても最悪車に避難できます。登山ではそういうわけにはいきません。そのためそれなりの価格のテントの方がいいと思います・・・・そうはわかっているのですが、私は貧乏性のためどうしても安いものに釣られてしまいます(笑)
ネットで調べると50000円前後のテントをお勧めしていることが多いように思います。長く使って耐久性のことも考えると、そのくらいの価格の方が結果的に経済的なのかもしれません。貧乏性の私はもう少し攻めたいと思います(笑)
毎年、何回も確実に行けるのなら50000円出せるのですが、仕事の休みと天気のことを考えると毎年何度も行けるとは限らないので、10000~20000円くらいで狙っていきたいと思います(笑)
今ところ冬山に泊まることは考えてません。夏限定です。夏でも山は危険ですが、冬はさらに危険です。冬山に泊まることを考えているなら、ちゃんと経験者の意見を聞いたり、それなりの価格のものを選んだ方がいいです。冬山でテントが崩壊したら致命的です。
今回私が選んだのはこちらのテントです。
製品情報を見る限り、重さも軽くて、防水性もよく、評価も良かったのでこちらを選びました。
近所の公園で試しに張ってみる
実際に近所の公園に持って行って張ってみました。収納されているサイズは思ったより小さいです。重さも軽いです。今のところさすが登山用のテントです。グランドシートだけ別に収納されています。グランドシートとは下から水が染みてこないようにするため、テントの下に敷くシートです。
中身を出してみます。左からフライシート、インナーテント、ロープ(3本)、ペグ(12本)、骨組み、グランドシートです。このテントはダブルウォールテントです。ダブルウォールテントというのは、インナーテントの上から防水性、防風性の強いフライシートをかぶせるタイプのテントです。こうすることで通気性を良くしつつ、防水性、防風性を保つことが出来る仕組みになっているのです。
アマゾンの商品ページに作り方の動画が載っていますが、丁寧な日本語マニュアルは付いていません。おそらく中国語の簡易的なマニュアルは袋に付いていました。これなら動画の方がわかりやすいです。
これから作り方を紹介しますが、私は動画を見て何となく作りました。私はテント張ったことのない素人なので、果たして正しい作り方なのかどうかわかりません(笑)
まずテントの場所と向きを考えます。場所は出来るだけ平らな所、湿気が少ない地面の所、その他危険がないようなところなどを選びます。場所が決まったら、向きを考えます。風下の方にテントの入口を作ります。今回は公園に試しに張るだけなので、特に場所、向きは気にしませんでした。
向きが決まったら、グランドシートを敷きます。このグランドシートにはこのテント付属の専用のグランドシートなので、骨組みを差し込む金具が付いています。骨組みは3本脚なので金具は3か所付いています。角に2か所、長方形の短辺の真ん中に1か所付いています。角に2か所付いている方がテントの入口方向になり、短辺の真ん中に1か所付いている方がテントの後ろ側になります。つまり向きを考えると角に2か所ある方を風下に向けます。裏、表があるのでしょうけどよくわからないのでとりあえず敷きました(笑)
グランドシートの上にインナーテントを広げます。インナーテントにも骨組みを差し込む金具が付いているので、グランドシートの向きに合わせて金具が同じところにくるように広げます。
骨組みを組み立てます。ポールの中にゴムが入っていて、簡単に組み立てる事が出来ます。ちゃんと組み立てられるように全部ゴムで繋がっているので、ゴムが切れたり、伸びきったりしない限り骨組みの組み立てに戸惑うことはないと思います。
3本脚の骨組みが出来たら、グランドシート、インナーテントの金具に差し込みます。前の2本の脚を差し込んでから、後ろの脚を差し込むと組み立てやすいと思います。
骨組みが持ち上がったら、インナーテントにフックが付いているのでそれを骨組みに引っ掛けていきます。ここまでくるとテントらしくなってきました。
フライシートをかぶせます。チャックの付いている入り口部分をインナーテントの入り口部分に合うようにかぶせます。表裏もあります。ペグ止めするためにロープを結ぶところが付いているので、それがある方が外側、表になるようにかぶせます。
かぶせたら、フライシートとインナーテントを接続していきます。
ここまででテントの形は完成です。あとは風で飛ばないようにペグで止めていきます。先ほど少し書いた通り、フライシートにもロープを結ぶところがあるのでそこもペグ止めします。
ペグ止めしたら完成です。インナーテントの入口部分はメッシュになっています。
ペグを地面に打ち込むためのハンマーは付属していません。自分で別途用意する必要があります。ペグ打ち専用のハンマーが売られているようです。私は100均の小型のハンマーを使いました。そこらへんに転がっている石で打ち込むことも出来ますが、場所によっては手ごろな石を見つけるのが面倒です。
ペグの打ち方も抜けにくい正しい方法があるようですが、この時は知らなかったので写真がありません。後日写真と共に紹介したいと思います。
地面が岩場でペグが刺さらない時は、石や木に結んだり、石でおさえたりします。
感想
広さ
中の広さは説明の通り2人が横になれるサイズです。しかし二人横になると荷物など置くスペースはないか、あっても結構狭いと思います。二人で使用する場合は前室(入口のフライシートとインナーテントの間)に置くこともできますが、この部分はグランドシートがないので別途シート、カバーなど雨対策しないと濡れる可能性があります。
私は1人で使うつもりです。1人なら中に荷物を入れても十分ゆったり寝れると思います。
丈夫さ
上でも書いたように山岳テントは、厳しい環境で使うことが多くなるため丈夫さもとても大切です。私は登山でキャンプはしたことがないし、山岳テントについてもどんな感じが一般的なのか現物を見たことないド素人なので、これが実際の山での環境に耐えられるものなのか正直わかりません(笑)
あえてド素人の感想を書くと、ペグ止めがかなり重要だと思います。弱い風であってもまともに受けると船の帆のように大きな力になります。ほとんど風のないような日に張りましたが、それでもペグ止していない状態で風を受けるとテントがひっくり返りそうになりました。
実際に山で使ってみたら、その時の状況を書き加えたいと思います。
作りやすさ
風のない所でとりあえず形を作るのは、とても簡単だと思います。初心者が一人でもとりあえず形を作るのは簡単です。ただ、もし山で強風で一人だったらと考えると一気に難易度が上がると思います。
例えばグランドシートを敷いて、次にその上にインナーテントを広げようとグランドシートから手を離した瞬間、強風なら飛んでいきます。野原ならちょっと飛ばされても取りに行けばいいですが、山ではあっという間に取りに行けない所に飛んでいくことも考えられます。骨組みにインナーテントを引っ掛けた時など、非常に風に弱い状態だと思います。何も止めずにうっかり手を離したすきに飛ばされる可能性があります。風がある時はペグで仮止めしたり、荷物でおさえたりしながら組み立てていくといいと思います。
作っているものに気を取られて、置いてあるものが飛ばされることも考えられます。風が強い所では組み立てるのが難しくなると思います。
またとりあえず形を作るのは簡単ですが、丈夫に壊れないように作るのにはいろいろポイントがあるのかもしれません。この辺りは私はまだ素人で分かりません。何か気付いたことがあれば書き加えたいと思います。
簡単ではありますが丁寧なマニュアルは付いていないので、初心者の方は一度自宅や公園で練習した方がいいと思います。自分で一度組み立てることで注意点や組み立てやすい方法など、自分なりに気付くことがあると思います。人それぞれ感覚は違うもので、他人にとっては当たり前の事が自分にとってはミスしやすいポイントだったりします。
私も実際に作ってみると気付くことがありました。パグ止めが大切だと感じましたが、地面にペグが打てないこともあります。そんな時は上で紹介したように石に結んだりして対応します。しかしこのテントはフライシートの上部に結んでペグ止めするためのロープが3本付いているだけです。テント下部に付いているひもはとても短く石でおさえたり、石に結んだりするには少し不便に感じて、ロープ3本は少々心細かったので、私は予備に別途ロープを用意しました。初心者の方は自分で一度作ってみることも大切です。