試しにLinuxを使ってみるにもいくつかの方法がある
クリーンインストール
クリーンインストールはハードディスクのデータを一度全部消去して、新しくインストールする方法です。つまりLinux専用のパソコンを用意してそこにインストールします。これが一番単純、簡単です。失敗したり、色々といじっておかしくなってもメインで使っているパソコンに影響がないので、安心して使えます。
使っていないパソコン、動かなくなってもいいパソコンがあるならクリーンインストールするのがおすすめです。(ただし、Macにはおそらく簡単にはインストールできないと思います。やり方はあるようですが、私は知らないし、初心者向けではないような気がします)
余分なパソコンがないけど、割と強い興味を持っているなら、安い中古のパソコンを買ってもいいと思います。昔と違ってスペックにそれほど拘らなければ中古で2~3万円で買えます。
デュアルブート
Linux興味はあるけど、使っていないパソコンがない、今使っているwindowsは消したくないという場合が多いと思います。
現在ハードディスクにwindowsなどがインストールされている場合、windowsを消さずにUbuntu Linuxをインストールすることも出来ます。 パソコン起動時にどちらのOSを起動するか選択できるという何だかかっこよく、魅力的に感じる方法もあります。
このように一つのパソコンに2つのOSをインストールすることをデュアルブートといいます。昔はデュアルブートはあまり安定性が良くなかったり、パーティションの設定が面倒だったり、トラブル時の対処なども難しくなるため、あまり初心者向けではないと言われていました。そのため初心者の私はデュアルブートをやったことがないので使い勝手はわかりませんが、デュアルブートも今は昔よりだいぶ安定して使えるようになったという話も聞きます。
仮想ドライブ上にインストールする
詳しい仕組みなどは私はわかりませんが、名前のとおりwindows上に仮想のドライブを作り、そこにLinuxをインストールする方法です。これも私はやったことがありません。
仮想ドライブも昔は安定性が良くなかったし、割とスペックが高いパソコンでないと重くて使い物にならないという話だったので、私はやったことがありません(笑)最近はこちらも改善されているかもしれません。
仮想ドライブを作るための専用のソフトが必要です。たしか有料のもありますが、無料のソフトもあったと思います。興味がある方は調べてみてください。
ライブディスクを使用する
前回Knoppixのところでも少し紹介しましたが、CDやDVDからLinuxを起動して使うという方法です。重たかったり、データの保存が不便だったりしますが、ディスクを入れればとりあえずLinuxが起動するので、ちょっと触ってみたいなという人にはおすすめです。逆に言えば継続的に使っていくには、あまり向いていないと思います。
昔はCDなどからの起動はKnoppixが有名でしたが、今ではUbuntu Linuxのインストール用のISOイメージファイルにもその機能が付いています。
今回はクリーンインストール、システム要件は?
私は今回クリーンインストールで、新しくUbuntu Linuxをインストールします。
Linuxは軽いので低スペックのパソコンでも十分動くと昔から言われていますが、ちょっと状況が変わってきたのではないかと思います。今はLinuxもディストリビューションによっては結構派手なグラフィカルなデスクトップ環境が使われています。ディストリビューション、使い方によってはおそらくあまりに古い低スペックなパソコンではきついのではないかと思います。
Ubuntuのシステム要件では「少なくても1G以上のRAM」と書かれています。1Gはおそらく最低ラインだと思うので、実際にはもう少し欲しいところだと思います。
私が今回インストールするパソコンはメモリ8G、CPUはIntel Corei5-2450MのASUSのノートパソコンです。試しにLinuxに触れてみようという感じなら十分なスペックだと思います。
数年前に秋葉原で中古で買ったパソコンですが、その時すでに3万円でした。同じようなスペックで、今ならもう少し安いと思います。仮に今3万円出すならもう少し高いスペックのパソコンが買えると思います。
やはり安定性や安心さを考えると、クリーンインストールがおすすめなので中古パソコンもありだと思います。
Ubuntu Linuxをダウンロード
ダウンロードもインストールも特に難しいところはありません。わざわざ紹介することもないのかもしれませんが、本当に簡単だという事はわかると思います(笑)
まずはダウンロードです。windowsでもmacでもネットに繋がっているPCでブラウザを立ち上げて「ubuntu」と検索すればubuntu japanese teamのHPが見つかります。
ubuntu japanese teamのHPはもちろん日本語のサイトなので、英語が苦手でも安心です。HPにアクセスしたら、すぐに「ubuntuのダウンロード」というボタンが見つかると思います。
ダウンロードボタンをクリックすると、続けて「日本語remixイメージのダウンロード」というボタンをクリックします。
すると現時点ではバージョン19と18が表示されます。サポート期間が新しいはずの19のほうが短いから、最初どういうことなんだろうと迷いましたが、おそらく19はまだ研究品みたいな感じなのだと思います。
こういう場合、18を使うのが一般的みたいなので私はバージョン18をダウンロードしました。
ダウンロードしたISOイメージファイルをDVDに書き込む
これも今は簡単になりました。昔はISOイメージファイルをDVDに書き込むためのソフトをインストールして書き込んだりしていましが、今はwindowsで簡単に書き込むことができます。
macでも似たような感じで簡単に書き込むことができます。当たり前ですが、DVDに書き込みができるドライブが付いていない場合はできません。私はブルーレイディスクをPCで使ったことがないので、ブルーレイディスクに書き込めるのかはわかりません。1GB以上あったのでこのイメージファイルはCDでは書き込みはできません。
Ubuntu Linuxをインストール
インストールも今は本当に簡単になっています。10年くらい前にFedora Coreをインストールした時ももう既にコマンド入力ではなく、グラフィックのインストーラで簡単でしたが、今のubuntuはさらに簡単に、選択項目も少なくなっているように思います。
ISOイメージファイルを書き込んだDVDをドライブに入れて再起動します。多くのパソコンはCD/DVDドライブから読み込む設定になっているので、ハードディスクにOSがインストールされていてもCD/DVDドライブの方が起動します。もしハードディスクの方が起動してしまう場合はBIOSの設定を変える必要があります。
少しするとubuntuのロゴが表示されます。途中で何もキーを押さないで待っていると、ライブDVDとして起動します。
キーを押すといくつかの動作を選択する画面になります。今回は上から二番目の「ubuntuをインストール」を選択しました。一番上を選択するとライブDVDとして起動すると思います。
インストールを選択したからインストール設定の画面に映るのかと思いましたが、とりあえずライブDVDとして起動するみたいです(笑)
ライブDVDとしてubuntuが起動します。インストールしたいのに何でライブDVDとして起動しちゃうんだ?と疑問に思ったのですが、デスクトップ左上に「ubuntuインストール」のアイコンがありました。それをダブルクリックしてインストーラを起動します。
インストーラが起動すると、最初に言語を聞いてきます。私は日本語しかわからないので日本語を選択しました。
キーボードの種類を聞いてきます。よくわからないのでそのままデフォルトで日本語、日本語を選択して進みました(笑)
無線LANの設定を聞いてきました。昔はデフォルトで設定できなかったのですが、今はデフォルトで設定できるみたいなのでここで設定しました。自分のネットワークを選択してパスワードを入力するシンプルな作業だけで無事に繋がりました。
アップデートやアプリケーションを選択します。私はそのままデフォルトで次に進みました。特にこだわりがなければデフォルトで問題ないと思います。
インストールの種類を聞いてきます。私はクリーンインストールするつもりなので、ここもデフォルトの一番上を選択しました。
住んでいる地域の入力です。私はTokyoを選択しました。
最後はアカウント情報を入力します。自分の好きなように入力して大丈夫だと思いますが、今はそんなことないのかもしれませんが、昔はファイルシステムに日本語が混じると面倒だったり、不具合が出ることがあったのでアカウント名などに日本語を使わないのが一般的でした。今は大丈夫なのかもしれませんが、私はアルファベットだけのアカウント名を使っています。
これでインストール作業は終了です。しばらく待っているとインストールが終了します。昔はインストールも結構時間がかかったような気がしますが、今は晩御飯を食べている間に気付いたら終了していました(笑)なのでおそらく一時間もかかってないと思います。