古馬
クリソベリル
2019年のチャンピオンズカップを制したクリソベリルが2020年も注目です。クリソベリルは現在、デビュー戦から無敗の6戦6勝、G1レース2勝G2レース2勝(地方含む)の戦績です。
今年は2月に行われるサウジカップにも出走意欲を示しています。サウジカップは1着賞金10億円越えのビッグレースです。競馬では世界一の賞金額でキング・アブドゥルアジーズ競馬場で行われます。
ダート1800mのレースでチャンピオンズカップと同じ距離です。チャンピオンズカップを勝ったクリソベリルにとってはいい距離だと思います。
ただ私が見たことある中で一番強いダートの馬というとクロフネを思い浮かべます。クロフネは芝でもG1レース1勝を挙げていますが、芝ではその年の皐月賞馬アグネスタキオンやダービー馬ジャングルポケットには劣るという感じでした。
秋の神戸新聞杯に3着になるとその後、ダート路線へ変更し武蔵野ステークス、ジャパンカップダート(現在のチャンピオンズカップ)両レース共にほとんど馬なりで先頭に立ち7馬身以上つけてレコード勝ちという衝撃的なレースでした。
クロフネならドバイワールドカップ、ブリダーズカップも勝てるのではないかと思えたのですが、その後ケガで引退してしまいました。
話がクリソベリルからクロフネにそれてしまいました(笑)何が言いたいかというとクロフネが日本で10年に一度の馬だとして、世界10か国で見れば毎年どこかの国にいるわけで、そのクラスの馬が出てくるとなると国内無敗のクリソベリルが100%のレースをしてもかなりタフなレースになるのではないかと思います。
近年では正直「何でこの馬が凱旋門賞に出るんだろう?」と疑問に思う出走もあります。もちろん競馬なので何があるかわからないし、勝つ可能性は十分あります。馬主としては凱旋門賞を勝つ可能性があり、出走できるならしたいというのは十分わかりますし、もし自分が馬主で十分資金があれば出走すると思います(笑)
しかし、ただの競馬を見るファンとしてはまぐれや展開にハマって勝つというより、日本で文句なしに現役最強と言われるような馬で、文句なしで世界の頂点に立ってもらいたいです(笑)凱旋門賞勝った馬が帰ってきて、有馬記念やジャパンカップで負けてしまう、もしくは凱旋門賞勝つ前に宝塚記念で負けているとなると、結局どの馬が強いんだ?と何だかモヤっとして気持ちです(笑)
そういった意味でもクリソベリルはここまで無敗できているので、サウジカップを勝てば文句なしに世界一といえるのではないでしょうか(笑)2月のサウジカップが楽しみです。
サートゥルナーリア
一年前のサートゥルナーリアの注目度に比べると落ちていると思いますが、有馬記念2着でやはり強さはあると思います。1着のリスグラシューが引退で、アーモンドアイは有馬記念で凡走し、今後ローテーションの情報が見当たらないです。
この状況だと大阪杯、宝塚記念に出走してくれば主役はサートゥルナーリアになるのかなと思います。菊花賞を回避して天皇賞秋に出走したくらいなので、3200mの天皇賞春はないのではないかと思いますが、2500m有馬記念で2着だったのでもしかしたら挑戦してくることもあるかなと思います。
アーモンドアイ
年末の有馬記念は衝撃でした。圧倒的一番人気のアーモンドアイは9着とはじめての凡走に終わり、勝ったのはリスグラシューで5馬身差の圧勝でした。2着にはサートゥルナーリア、3着にワールドプレミアと3歳牡馬が続きました。
アーモンドアイの敗因としては、外を回らされて距離的に不利になった、そもそも2500mが長い、折り合いが良くなかったなどと言われています。あまりの凡走だったため、レース直後はケガではないかとも言われていました。その後検査で脚には異常がないことが確認されました。
今のところ私の知っている情報の中では引退ではないみたいですが、元々体質が強い馬ではないようなので、引退が近いのではないかとも思います。
去年は凱旋門賞に出られなくて残念だなと思いましたが、中山の2500mで、もし距離が長い、外を回ったからスタミナが持たないというなら凱旋門賞に出てもおそらく勝てなかったと思います。陣営は凱旋門賞回避の理由の一つとしてコース的にもタフというのを上げていました。
3歳馬
コントレイル
数年前までは年末の有馬記念がG1の締めくくりみたいなイメージがありましたが、最近は有馬記念の翌週にホープフルステークスという2歳芝2000mのG1レースが出来ました。グランプリで有馬記念が一年の最後にふさわしいのではないかと思うのですが、きっと何か理由があるのだろうと思います(笑)
ホープフルステークス自体は前からあるレースで、 それが何年か前にG1レースに昇格しました 。2歳馬は2000m未満の距離が短いレースが多く、2000m以上のレースが少ないです。来年のクラシックを見据えている馬は、2000m以上のレースで走りを試したいわけで、芝2000mのホープフルステークスにはG1レースになる前から、有力馬が集まっていました。
それがG1レースに昇格したことでさらにクラシックの有力馬が集まりやすくなったと言えると思います。サートゥルナーリアもこのレースの覇者です。そんなクラシック有力馬が集まりやすいレースを危なげなく、無敗で制したのがコントレイルです。
道中先行し、4コーナーから直線かけて馬なりで先頭に並びかけ、直線危なげなく抜け出し、最後は流して勝つという典型的な横綱相撲でした。ホープフルステークスの前走の東京スポーツ杯2歳ステークスは5馬身差のレコード勝ちです。しかもこの時2着のアルジャンナもそこそこ注目されていた馬です。
来年の牡馬クラシックはコントレイルが中心になるのかなと思います。
レシステンシア
阪神ジュベナイルフィリーズで逃げて5馬身差のレコード勝ちというかなり強い勝ち方で一気に注目度が上がりました。通常日本の競馬は逃げた馬はレコード勝ちしにくい傾向にあります。
人間と違い、馬はその日のレースが2000mなのか、2400mなのか、どこがゴールなのか、当然正確に理解して走っているわけではないです。もちろん騎手は正確に距離を把握していますが、自分が走っているわけではないのでどのくらいのスタミナなのか正確に理解しているわけではないです。
そのためペース配分が非常に難しいです。レコードが出るくらい早いタイムが出るということは馬場状態がいいというのもあるのですが、レース展開も重要で前半から早いペースでいかないと当然早いタイムは出ないです。
一般的にはオーバーペースで逃げて、前半から全体的に早いペースになり、早いペースになった分、先頭でレースを引っ張った馬はバテてしまい、その他の馬が差してレコードというのが一般的ではあるように思います。(最近は馬場状態がより重要になっている気もします(笑))
今回のレシステンシアのように逃げてレコードとということは前半からある程度早いペースで走っているのに、後半もバテるどころか5馬身差のつけてレコードで勝つというのは、かなり強い内容だったと思います。
このレースがまぐれでなければ、桜花賞は主役の一頭だと思います。その後のオークスは距離が延びるので回避して、NHKマイルに出てくる可能性もあると思います。
リアアメリア
10月のアルテミスステークス前までは2019年2歳馬で一番の注目がリアアメリアと言ってもいいと思います。デビュー前から注目されていてデビュー戦で強い勝ち方をして、一気に注目を浴びましたが続くアルテミスステークスでは勝つには勝ったが、結構ギリギリの勝ち方でした。
その後の3戦目、阪神ジュベナイルフィリーズでは後方からの競馬になり、6着に終わりました。上でも書いたように勝ったレシステンシアはレコードタイムで早いペースではあるけど、おそらく芝も良くて前が止まりにくいというのもあったと思います。
その中ほとんど最後方からいって大外から6着まではきているので、全く走らなかったというわけではないと思います。まだ注目すべき1頭だと思います。
あとやはり体重も気になります。デビュー戦、強い勝ち方をしたときは462キロで、2戦目、3戦目は482キロで+20キロで出てきています。成長分で太め残りではないとされていますが、どうなのでしょう?何か少し調整不足のようなものがあるようにも思えます。