ISOとは 光を増幅

ISO感度とは

イメージセンサが受けた光を電気信号に変えて処理しますが、その電気信号をどれだけ増幅させるかを決める設定がISO感度です。

弱い光でもISO感度を上げることで明るい写真を撮ることが出来ます。例えば天の川の光は昼間の太陽光に比べると非常に弱いです。条件が良くないと肉眼では見る事が出来ません。そんな弱い光でもISO感度を上げることで写真に撮ることが出来ます。今の一眼レフカメラは肉眼では見えないほど弱い光でも捉える事が出来る優れ物です。

ISO感度上げすぎに注意!?

ISO感度便利だな、どんどん活用しようと思うかもしれませんが弱点があります。ISO感度は上げればあげるほど画質が悪くなります。

撮影モードの記事にも、「ISO感度は自動に切り替えても、まずは絞りとシャッタースピードで調節して対応できないとISO感度の自動機能が作動する」というようなことを書いたと思うのですが、それは画質に影響を与えるから出来ればユーザが設定している基本のISO感度で撮ろうということなんだと思います。

実際どれくらい画質に影響するの?

これは正直カメラによって違います。最近のカメラはISO感度を高くしても画質が落ちにくくなっています。当然高感度であっても画質低下しない方がいいに決まっているので、全体としては高感度でも強いものが多くなってきています。あとイメージセンサのサイズが同じであれば、画素数が少ない方が高感度に強いと言われています。これは画素数が少ない方が、一つの画素に対するイメージセンサの面積が広いためです。

このようにカメラによって画質への影響の差は違います。それにどれほどの画質を必要としているのかも人それぞれです。例えば大きな紙に印刷するから少しでも画質の低下を避けたいという人もいるだろうし、主にインスタグラムに投稿するから多少の画質低下を気にしないという人もいると思います。

だから自分で撮って、確かめてみることが一番です。自分のカメラで自分の基準でどこまでなら使えるのか、どういう時にどこまで使えるのかなどある程度把握しておいて、ある程度把握したらそれで絶対正解ではなく、そこから日々の経験で自分なりに修正していくといいと思います。

私の基準

私の基準を紹介しておきます。あくまで私の基準なので、軽い気持ちで参考にしてください。誰でも当てはまる訳ではありません。

  • 昼間、手持ちの時で、特に意図がなければISO感度は400
  • 三脚使用で、特に意図がなければISO感度100
  • 天の川など非常に弱い光を狙う時は最悪ISO感度3200まで試す
  • 野鳥を狙う時はISO感度800~1600で撮ることが多い

大体こんな感じで撮影し始めることが多いです。もちろん撮っているうちにいろいろ変化します。手持ちの時は手振れのリスクを減らすためにシャッタースピードを上げたいので、三脚の時より少し高い400位を基準にしています。

正直ISO感度100の写真とISO感度200の写真を区別しろと言われても私の目では区別できないと思います(笑)しかし天の川を撮るためには1000以上の高感度も当たり前ですが、さすがにそこまで高感度にするとザラザラ感がすごいです。私のカメラは拡張なしで6400まで上げる事が出来ますが、3200より高感度はまともに使ったことはないです。

野鳥は動きが速いため、シャッタースピードを上げないとブレてしまうので、高めの800~1600を基準にしています。

最近はISO感度には拡張感度というのが付いていることもあります。細かい基準があるかわかりませんが、簡単に言うとメーカが「このカメラで使えるけど画質低下ありますよ」というISO感度の値です。私のカメラでは標準感度100~6400で拡張感度は下が50、上が25600までになっています。つまり「100より下50まで使えて、6400より上25600まで使えるけど画質落ちますよ」というメーカの指標なんだと思います。

一つの基準なので自分にとってその基準があっているとは限りません。私にとっては上の方の高感度は拡張までいかなくても使いたくないなという印象であり、逆に下のISO感度50は結構使っています。渓流などでスローシャッターを使いたい時、NDフィルタを使うのが面倒で使ったりもします(笑)あくまで私のカメラで感覚ですが、ISO感度100と50ではそれほど画質低下がないように感じます。