東京カメラ部2018写真展

ネットでたくさんの写真が見れるが写真展も面白い!

ゴールデンウィーク中に渋谷ヒカリエで開催されている東京カメラ部2018写真展に行ってきました。場所が渋谷ということもあるのかたくさんの人がきていて驚きました。カメラ好きで写真撮っていますが、今まで写真展に行くこともなかったので、写真展ってこんなに人が集まるのかと驚きです。

私が写真展に行かないのは、人の写真を見るのに興味がないということではなく、今はネットでたくさんの人の写真が手軽に見れるからです。昔は携帯では綺麗な写真をネットで見ることはできませんでしたが、今はスマホの画面も高解像度だし、ネット回線も高速でどこでも手の中に綺麗な写真を見る事が出来ます。

しかし行ってみるととても楽しく、考えさせられることも多かったです。スマホの手のひらサイズは手軽で便利ですが、写真展に展示されている大きなサイズの写真はやはり迫力があります。もちろんパソコンならある程度大きいサイズで見れますが、それでも私の環境では32型のテレビに表示するのが最大です。写真展にはものすごく大きいサイズも展示されています。

 

ネットの中の写真はものすごい写真もありますが、そうでもない写真(例えば私の写真(笑))が圧倒的に多いです。その中でものすごい写真を探すのは、手軽のはずのネットなのに意外と手軽ではないです(笑)一方写真展に展示されているものは、当然すべてが一流です。もちろん一流の人から見れば「これは大したことないな」と思う作品もあるかもしれませんが、私から見ればすべての写真が自分の写真より圧倒的に優れた写真です。一流の写真だけ観賞できるわけです。どこを見てもすごい写真で、素敵な作品に囲まれるのはとても貴重な体験です。

さらに調べたわけではないですが、おそらく印刷技術などもすべてが一流です。各メーカ、個人もやはり自分の持っているものの一番いいものを出したいだろうから、今ある一番自信のあるもの、一番の技術を紹介してくると思います。無駄に出し惜しみはしてこないと思います(笑)

トークショーがあって一流の写真家の人たちの話を聞く事が出来ました。私は別所隆弘さんと半田菜摘さんのトークショーを聞きました。

半田菜摘さんは北海道で野生動物を撮っている方です。普段カメラとは関係ない仕事をしながら、国際的なフォトコンテストでも賞を取るものすごい人です。この前東京で個展を開かれていてその時もお邪魔しました。その時の記事はこちらです。

別所隆弘さんの写真はもちろんすごいのですが、トーク力もすごいです。話が面白く、一時間があっという間でした。タレントさんのようなトークで、もっと聞きたいと思いました私には写真はもちろん真似できない素晴らしさですが、トークもとても真似できないすごさでした。とても楽しく、とても刺激を受けました。

そんな一流ばかりを鑑賞できるのだから、得るものは少なからずあると思います。しかもこの写真展は無料で入場、トークショーも無料で聞けます。

一流と比べて悲観的になりすぎる必要はない

とても貴重な体験でした。まあ、だからと言って写真展で展示されているような素敵な写真が撮れるようになるとは思ってはいないです。写真展にされるような写真を撮る人は、才能と情熱がある人、少なくとも才能か情熱どちらか一つを持っている人だと思います。そんな人たちが努力して撮った写真だからこそ、人の心を動かす事が出来るのだと思います。

私には溢れるほどの才能や情熱はないです(笑)しかし才能ない人はカメラ、写真を楽しんだらいけないでしょうか?そんなことはないです。カメラ、写真が好きな気持ち、楽しいという気持ちが少しでもあればいいのです。あとは自分なりに、自分のスタイルで楽しめばいいのです。

カメラに限ったことではないですが、一流に触れるとあまりの力の差に馬鹿らしくなったり、悲観的になったり、挫折してしまってやめてしまうことも多いと思います。私は仕事でも趣味でも挫折してやめることが必ずしも悪いことだとは思っていないです。他のもので成功するかもしれないし、もっと楽しいものに出逢うかもしれないからです。

だけど必要以上に悲観的に無意味だと思う必要はないと思っています。特に趣味の場合はそうです。私の写真は、写真展に展示されるレベルではないし、この先展示されることもないでしょう。誰かが私の写真を見て、感動して涙を流すこともないでしょう。では私が写真を撮ることは無駄で無意味でしょうか?確かに写真業界、カメラ業界から見ると無意味でしょう(笑)私がカメラを辞めても何も影響はないです(笑)

でも私はまだ写真を撮ろうと思っています。自分が楽しいと思えているからです。今までと少しでも違った写真が撮れると嬉しいです。自分が楽しいとか、うれしいとか思えれば自分にとっては無意味ではないです。趣味として一番大切なことは「自分が」です。楽しいのに他と比べて劣っているから、無意味とやめてしまうのはもったいないです。

安いカメラを使ったり、何も知らずにオート機能で撮ることは恥ずかしいことではないです。スマホのカメラで十分楽しいよ、機能とか覚えるの面倒だから全部オートで撮ってるけど楽しいよというなら、それはそれで正解だと思います。周りに高価な機材で撮っている方がいるから、自分が安いカメラで撮ることは無意味なのか?そうではないです。大切なのは自分が楽しいかということです。

一流と比べることで参考にしたり、憧れたり、もっと頑張ろうと刺激を受けたり、ダメなところを直したりと得るものもたくさんあると思います。比べて勉強することはとても大切なことです。しかし比べて力の差だけみて、何も考えずに悲観的になるのはよくないです。「力の差を感じる」=「ダメだ、やめる」というふうに考えなくていいと思います。

そもそも力の差があってはダメなのか、仮にダメなら力の差はどこにあるのか、どう修正するのか、改善できるものなのか、などよく考えてそれでも力の差がある、トップクラスになれないのならつまらない、他の事に時間を使った方がいいと思えるならそれも正解だと思います。

一つ一つの選択で人生が出来ています。簡単に表面だけ見て力の差を感じて挫折して、やめるのはもったいないです。