冬の八方池山荘に宿泊

長野オリンピックの開催地でもある白馬村

長野県白馬村は長野オリンピックの開催地でもあり、観光地としてもとても有名な場所です。冬のスキー場としても人気があるし、夏の登山、ハイキングも人気のある場所です。

私はスキーは高校のスキー教室で一度だけ、スノーボードに関しては一度も経験がないです。やってみたいとも思いますが、冬以外はできないということ、千葉県に住んでいると気軽に近所ではできないということ、もう自分の体力が衰えていることなどを考えると実際に行動に移し、趣味にしようとまではいかないという感じです(笑)

今回の私の目的は白馬村の唐松岳に登って風景を楽しむことです。冬の唐松岳は初心者が行ける場所の中では日本一の冬の絶景ではないかと言われている場所です。もちろん風景に順位や点数を付けることは難しく、個人の好みの問題であって何をもって日本一とするのかということはありますが、それでも多くの人が素晴らしいと感じる風景があることは間違いないと思います。

日本一の冬の絶景と言われるくらいの風景を一度は見てみたいなと思い、去年の年末から計画を立てていました。↓唐松岳登山の記事はこちらです。

唐松岳日本一と言われる冬の絶景 長野県

冬の白馬村はあまり晴れない

私は正直、登山自体はあまり好きではないです。理由はきついからです(笑)カメラは好きだし、絶景も大好きだし、山の風景も大好きだからその風景を見たくて、写真を撮りたいから登山をしています。だから霧や雲で何も見えない時の登山は私にとっては何も楽しくない状況になります(笑)

そのため私は白馬村、唐松岳の天気予報をかなりしつこくチェックしました(笑)冬の北アルプスはなかなか晴れないと言われています。白馬村に住んでいるわけではないので、実際にどのくらい晴れ間があるのかはわかりませんが、少なくても天気予報では晴れ予報は少ないです。あれだけ雪が積もるのだから当たり前なのかもしれないですが(笑)

数週間前から「この日に行く」と決めてその日が快晴になるのは結構確率が低くなってしまうと思います。冬の唐松岳で青空の景色を楽しみたいのなら、はっきりと日にちを決めずに休みの前日、前々日(できれば前日)に天気予報をチェックして晴れなら行くというスタイルがおすすめです。

都内近郊から白馬村までの行き方

自家用車で行く

車で行くのがやはり一番単純です。ゴンドラアダムのすぐ側の駐車場は有料ですが、少し離れた所では無料駐車場もあります。夜中に出発することも出来るし、帰りの終電などを気にすることもないので自由度も大きいです。単独でなく、数人で一台で行くなら、交通費もだいぶ安く抑えられると思います。深夜割引や休日割引の時間帯ならさらに交通費を抑えられます。

注意点は冬場はスタッドレスタイヤが必須ということです。チェーンの付け、外し、走行が慣れていればチェーンでもいいかもしれませんが、便利さを考えるとやはりスタッドレスタイヤで保険としてチェーンを持って行くのがいいと思います。

高速道路を降りてから結構距離があるので割と時間がかかります。

長野駅まで自家用車、そこからバスに乗る

一見あまりメリットがないような行き方に思うかもしれませんが、行き、帰りの新幹線の時刻を気にするのは嫌だし、スタッドレスタイヤでも雪道の運転は不安という方におすすめの行き方です。また単独でも軽自動車なら新幹線よりは割安で行けると思います。

長野駅東口から白馬八方バスターミナルまでは特急バスが出ています。片道1800円、乗車時間は1時間15分くらいでした。曜日や季節で変わると思いますが、私が行った3月下旬の平日では本数が少なめなので注意が必要です。

私はスタッドレスタイヤなのですが、古くなってきてあまり状態が良くないスタッドレスタイヤなのでこの行き方を選びました。私の知っている限りでは長野駅周辺に無料駐車場はありませんが、24時間で300円の安い駐車場があります。

長野駅まで新幹線、そこからバスに乗る

自分で運転がないので一番疲労が少なく行けると思います。長野駅で特急バスに乗り換えがスムーズにいけば、時間も一番かからないと思います。

バスについては上と同じです。

高速バスで行く

新宿バスターミナルから白馬八方バスターミナルまでの高速バスが出ています。新宿バスターミナルから白馬八方バスターミナル方面は夜行バスも出ていますが、白馬八方バスターミナルから新宿バスターミナル方面は最終が18時くらいだったと思います。新宿に着くのが23時過ぎ、渋滞があればもっと遅くなるので、新宿からさらに電車に乗って帰る方は最終便のバスだと終電に間に合わなくなる可能性があるので注意が必要です。

もちろん新幹線より時間はかかりますが、交通費は新幹線より安く抑えられると思います。

八方池山荘 とても快適な山荘

八方池山荘まではゴンドラ、リフトで行けますが、時間に注意

唐松岳に登るのにとても便利なのが、山の中腹にある八方池山荘です。八方池山荘は冬季も営業しているし、休憩だけでなく宿泊も出来るので、唐松岳に登る前に前泊も出来るし、登ってから帰りに泊まることも出来ます。今回、私は前泊して唐松岳に登るプランです。

八方池山荘まではゴンドラとリフトで使って体力を使わず楽に到着する事が出来ます。しかし冬場は山荘に行くこと専門のものではなく、スキー、スノボー利用がメインのものです。そのため14~16時前後には停止してしまいます。

八方池山荘に前泊して、翌日に唐松岳に登るというプランだから10時くらいに東京を出てゆっくり休憩しながら、夕方くらいに着けばいいかなという計画だとゴンドラ、リフトが止まってしまいます。その場合歩いて登っていくことが可能なのかもしれないですが、八方池山荘に宿泊する場合はチェックインが遅れて迷惑になると思うので、もし可能であっても控えるべきだと思います。

帰りに八方池山荘には泊まらず、そのまま帰宅するプランなら帰りのリフトの時間にも気をつけなくてはいけません。帰りの最終リフトの時間を確認してそれまでに八方池山荘に戻ってこないと、そのまま歩いて下山することになります。予約がなくてもリフトに乗り遅れたから八方池山荘に泊まらせてくださいと言ったら、泊まらせてくれるとは思いますがこれも迷惑になると思うので、トラブルがあった場合以外は控えるべきだと思います。

スタッフの対応が丁寧

ベテランの登山家の方は過酷な状況を経験してメンタルも強いと思うし、山小屋のシステムについても詳しいと思うので、スタッフの対応がどうであれ、あまり重要なものではないかもしれませんが、私のようなメンタルが弱い山小屋初心者にはスタッフの対応が丁寧だととても嬉しいです。

電話で予約を取る時も、受付の時もとても感じが良く、丁寧に対応していただきました。

設備が充実 水洗トイレ、お風呂もあります

八方池山荘は山の頂上付近の山小屋ではなく、中腹の山小屋です。そのためか、設備も充実しています。まずお風呂があります。もちろんスーパー銭湯のような広さではないですが、男女別々で二つあります。そのため使える時間も長く、16時から20時までの好きな時間に入って良いというルールでした。しかしこの辺りのルールは混雑時などは変わるかもしれないです。

洗い場も4、5人洗えるようにシャワーが付いていて、ボディソープも置いてありました。湯舟の広さは3、4人くらいまでかなという感じでした。夕食が18時くらいからなので、その時間帯ならお風呂は空いているだろうと思い、お風呂に行ったら誰もいなくて貸し切り状態でした(笑)夕食を頼まず素泊まりにしている時はみんなが夕食の時にお風呂に行くと空いていると思います。

トイレはウォシュレット付きのトイレが二つ、小用のトイレが二つありました。とてもきれいなトイレでした。

洗面所は数人同時に使える広さで、鏡も付いていたし、ハンドソープも置いてありました。私はコンタクトレンズなので、鏡とハンドソープはとても助かります(笑)

休憩室兼食堂にはテレビも一つあるし、漫画や雑誌もたくさん置いてあります。一人で行く初心者にはこれもとても助かります。というのも普通のホテルなら、チェックインしてから少し暇つぶしに周辺散策することも出来るので漫画や雑誌が充実している必要ないですが、山小屋ではそれが出来ないので、一人で行くと暇になることがあります。

しかもゴンドラ、リフトの時間もあるため、早い時間にチェックインしないといけないので、9時に消灯でも暇になってしまうことがあると思います。もちろん天気が良ければ星空撮影、観察も最高だと思いますが、天気が悪ければ漫画や雑誌が豊富なのでそれで時間つぶすのもありだと思います。私は荷物を減らすために三脚を持って行かなかったので、星空写真は諦めて「HUNTER×HUNTER」を読んでいました(笑)

スマホの充電に関してはどういうシステムなのか、聞かなかったのでわかりません。充電専用の機械があったので有料のように思いますが、部屋にはコンセントの差込口があったのでそこで充電してしまう人も出てくるのではないかと思いました。充電したい場合はちゃんとスタッフに聞いてルールを守ることが大切です。

夕食はバイキング形式

私は節約のため、夕食は頼まずコンビニのおにぎりで済ませたので、実際の味の方はわかりませんが、おいしそうな夕食でした。おかずも結構たくさん種類があってその中から自分で好きなものを選ぶバイキング形式だったように思います。

私は翌日は朝食前に出発したので朝食に関してはどんな感じだったのかわかりません。

寝室は?

私が割り振られた部屋は部屋の真ん中が通路になっていて、両サイドが二段ベッドみたくなっています。これだけ聞くと集団で泊まる一般的な宿泊施設の大部屋と似たような感じかなと思うと思います。二段ベッドのひとつのエリアに1人ずつで合計4人で使うのかなと思うかもしれませんが、最大で合計20人で使う仕様のようです。普通、真ん中の通路と平行に寝て、ひとつのエリアに一人ですが、通路とは垂直に5人寝る形で大きな二段ベッドです。でも大きいといっても5人だときつめです。163cmの私がピッタリくらいだったので、背の高い人は足を伸ばしたらはみ出してしまうと思います。

山小屋経験者からすると当たり前の光景かもしれないですが、普通のホテル、旅館などの個室しか使ったことがない人からすると、結構驚きだと思います。でも今回はそんなに宿泊者がいませんので、最大20人泊まれるところに9人だったと思います。この人数ならだいぶゆったり過ごせると思います。隣のスペースが空いているので、皆さん荷物置き場として使用していました。20人に近づくような混雑時にはメンタル強めの方でないと厳しいかもしれないです(笑)私は混雑時は正直無理だなと感じました(笑)

男性と女性の部屋の割り振りについては、どういったシステムになっているのか、私は知らないので気になる方は問い合わせてみてください。今回はご夫婦も(実際に聞いてはいないので夫婦ではないかもしれませんが)同じ部屋にいました。二段ベッドの上のスペースをご夫婦で使っているようでした。

全体的に広さは?

広さに関してはその日の宿泊者の人数によって印象が変わってくると思います。今回私が訪れたのは3月下旬の平日です。数えていないので正確な人数はわかりませんが、宿泊者は20~30人くらいだったように思います。

この人数であれば寝室、食堂、お風呂、洗面所、トイレなどすべて快適に過ごせる広さなのではないかと思います。サイトでは収容人数は70人と紹介されています。もし70人いたら、広いとは思えない広さです(笑)

設備も充実しているし、スタッフの対応も丁寧で全体的にとても快適な山荘です。機会があればまた利用したいと思います。