国立科学博物館 特別展 昆虫

昆虫はやっぱり子供に人気!?

下の方にゴキブリの写真があるので嫌いな方は注意してください。

休日に健康診断のために都内まで行ったので、どこか帰りに寄ろうかと調べてみると上野にある国立科学博物館で特別展「昆虫」が開催されているみたいなので行ってきました。

健康診断が思ったより早く終わったので、10時前には上野に着きました。

平日ですがまだギリギリ夏休みなので混んでいるかなと思ったのですが、チケット買うのも会場に入るのも並ばずにすみました。

数年前に上野で開催されたフェルメール展にフェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」が展示されたときは、会場に入るのに2時間くらい、中に入って「真珠の耳飾りの少女」を見るための列に1時間くらい並びました。それで目の前で見られる時間は10秒程度だったと思います(笑)

会場の中に入るとさすがに混雑していました。入口付近など混んでいる所は、お祭りの屋台付近と同じくらいの混雑です。予想通り子供が多いです。

この前テレビで「親がいない時に子供が家に友達を読んで遊ぶことは考えられない」「子供たちだけでは何かトラブルがあったとき対応できないから」「家がたまり場になって親がいないとタバコなどはじめる」と話していました。今はそういう時代なのかと少し驚きました。私が子供の頃は、家で子供たちだけで遊ぶのは当たり前だったし、子供たちだけで釣りに行くし、子供たちだけで森に探検に行くし、子供たちだけで夜釣りや朝5時前に起きて釣りにも行きました(笑)

でも今考えると確かに危ないのかなと思います。ザリガニを捕りに行って足のつかない深い水路に落ちたり、夜釣りに行ったときは4人で行って3人は足だけでしたが川に落ちました(笑)それを考えると子供たちだけで遊ばせないというのは妥当な選択なのかなと思います。仮に子供たちだけで遊ばせたからといって、オリンピックで金メダル取れるわけではないし、ノーベル賞を取れるわけでもないのだから無駄なリスクを負う必要はないということで当然の流れなのかもしれないです。しかし性格などには多少影響があるとは思います。自分がもしもっと制限されて管理されて育ったら、今とは違う性格、生活をしていたのではないかと感じます。それが良い方向なのか、悪い方向なのかは私には判断できません、そもそも良いも悪いもないのかもしれません(笑)

そんな時代の流れで都会に住む最近の子供たちは、昆虫採集をすることも少ないと思うのですが、それでもこれだけ人気があるのだなと思いましたが、もしかすると身近でなくなったから珍しく人気なのかとも思いました。

昆虫展 会場中へ

会場の中は一部を除いて、個人で楽しむ分には撮影OK(フラッシュ禁止)でブログなども個人のブログなら載せても大丈夫ということです。混雑しているので周りのことも考えると自由に、じっくりと撮るのは難しいです。ひきで撮ろうとすれば前に人が入り込むし、前で撮るには前の人が移動するまで待つことになり、次に待つ人もいるのであまり撮影に時間をかけるのはマナー違反だと思います。写真を撮るために作られた場ではないので仕方ないです。

そもそも健康診断の帰りで一眼レフは持っていないので、スマホのカメラなので特にこだわらず撮っていくことにします。

約30倍の模型

会場に入るとまず大きな昆虫の模型がありました。実物の約30倍だそうです。

オオムラサキは子供の頃図鑑で見て、綺麗な蝶だな、捕まえてみたいなと憧れていた蝶で、懐かしく思いました(笑)

いろいろな大きさ

蝶やカブトムシ、クワガタ、それぞれいろいろな大きさのものがいるようで、渦巻き状に展示されていました。

メガスティックというナナフシの仲間も展示されていました。

ナナフシは子供の頃によく見かけましたが、子供の頃見ていたナナフシとは比べ物にならないくらい大きいです。ナナフシは木の枝に擬態していて、動きもゆっくりなので怖さや気持ち悪さはあまりない昆虫に思うのですが、もし木の近くを歩いていて枝だと思っていたら、動き出してメガスティックだったらかなり驚くと思います(笑)

カラフルな綺麗な昆虫見て考える

カラフルな昆虫を集めて展示されている所もありました。

千葉県でよく見かける綺麗な蝶はアゲハやアオスジアゲハなどですが、世界にはたくさん綺麗な蝶がいるんだなと思います。作り物のように色鮮やかです。これを見ると人間の肌はとても地味だなと感じました(笑)地味な中でも肌の色によって争いが起きたり、一方で肌の色が違くても結ばれたりします。昆虫はどうなのでしょうか?色の違いで争ったり、違う種類と結ばれることはあるのだろうか?

もっとカラフルだったり、ユニークな模様の人間がいてもいいのに、人間にはそういったものが必要ないという進化のなのでしょう。進化は無駄なものを削ぎ落していき、合理的に見えます。

でも合理的ならなぜ水中でも生きられるエラ呼吸を捨てたのでしょうか?地球の面積を考えると大陸より海のが広いのだから捨てない方が有利な気がします。津波や台風で死ぬ確率も少なくなるように思います。人間は進化をたどっていけば魚までたどり着くと言われています。それならエラ呼吸を捨てずに持つことも可能だったのではないだろうか?それともこれからエラ呼吸をできる人間が現れるのだろうか?温暖化が進み南極、北極の氷が解けて大陸の面積は減り、気候的にも過ごしにくくなり、それでも人口が増え仕方なくエラ呼吸をできる人間が誕生するのだろうか?今はその時ではないということでしょうか?

それとも地球全体のバランスを考えて水の中にまで人間が生存しない方がいいという神の判断でしょうか?進化が合理的なのは一部に対してではなく、全体に大して合理的・・・・そうではなく食物連鎖のように影響し、繋がっているのだから、全体に合理的であることが結果的に一部にも合理的ということになるのかもしれないです。

こんな風に普段見ないもの、知識にふれるといろいろ考えるものです。考えて出てきた疑問を調べて、また考えて調べて・・・このようなことが大切だと思います。私の知人で「頭悪いから考えても仕方ない」と言っている人がいましたが、私はそれは違うと思います。確かに私のような頭悪い人間が考えた所で何か業績を残せるわけではないです。でもいろいろ考えて、考える癖をつけておけば、普段の生活でも相手のことや今だけでなく先のことも考えて行動できるようになると思います。よく考えずに行動すれば人は自分が有利な選択、今楽な選択をしてしまうものです。たとえ間違った選択をしても相手のことも考えてちゃんとした理由があるなら印象も違うし、考える人は反省することも出来ます。どこがダメだったのか、次どうするか考えることで、次の失敗を減らす事が出来ると思います。

もちろん考えたからと言って誰もが聖人のように立派な人間になれるわけではないし、どんなに考えても失敗はあるものです。しかし考えることで少しは良いひと、成功などに近づけるのではないかと思います。これは頭が良い、悪いに関係ないと思います。私は失敗ばかりだし、特別いい人でもないですが、それでも考えず行動していたらもっと嫌な奴、悪い状況だったと思います。

Gの部屋(嫌いな方は観覧注意)

だいぶ話が逸れましたが、昆虫展に戻ります。

「Gの部屋」と書いてあるスペースが途中にありました。

昔は「G」という呼び名はなかったように思いますが、最近ではGと呼ばれるゴキブリさんです。昆虫の中では見た目は特別気持ち悪いわけではないのにものすごく嫌われています。理由はやはり家の中に勝手に住み着くからでしょうか?最近では専用の殺虫スプレーまで開発されています。カブトムシのメスやクワガタのメスと見た目はそれほど違わないのに、見つけたらカブトムシは大切に飼われて、ゴキブリは専用の殺虫剤スプレーです。家の中にいるのはやはり衛生的には良くないと思いますが、それ以上のすごい嫌われようです。ひとつの生命であることは変わりないので少々気の毒になります。

生きている昆虫が展示されていたのはゴキブリだけだったと思います。「なぜよりによって嫌われているゴキブリを生きている状態で展示?」と思いました(笑)生命力が強いからでしょうか?

日本にいる珍しい昆虫

特別珍しいと展示されていたわけではないのですが、私が知っているポピュラーな昆虫に交じって展示されていました。

たしか環境によって生息する昆虫が違うみたいなコーナーだったと思います。日本に生息とは明記されていなかったようで(見逃しただけかも)珍しい形だったので、こんなの日本にいるのかなとネットで調べてみると、3匹とも日本に生息しているようです。

昆虫人間!?

小さな体で高く飛んだりできる昆虫が人間くらいの大きさだったら力はものすごいのか?という記事が紹介されていました。結論は重たくなってしまって結局人間と同等くらいの力しか出せないみたいです。他の生物の力を借りた人間と進化したゴキブリの戦いを描いた漫画の「テラフォーマーズ」のような世界にはならないようです(笑)

テラフォーマーズは面白く読ませてもらっています。TSUTAYAのレンタルコミックを利用して読んでいるのですが、だんだん話が複雑になってきて返却したら読み返せないレンタルでは全体を把握しづらくなってきました(笑)

今思ったのですが、当たり前のように人間が主人公だと思って読んでいたのですが、題名が「テラフォーマーズ」で進化したゴキブリの呼び名なのでもしかしてこれはゴキブリの方が主人公なのだろうか?2018/9の時点でまだ完結していないのですが、最後は人間が勝つものだと思っていましたが、主人公がゴキブリなら最後ゴキブリが勝つ結末だろうか・・・・さすがにそれはないでしょうか(笑)

 トラップ、昆虫標本の作り方

昆虫採集のトラップ、昆虫標本の作り方も紹介されていました。

ここまでやるのはなかなかの上級者だと思います。私も子供の頃は昆虫が好きでしたが、トラップを自作したり、標本を作ったことはないです。でもここで紹介されている標本の作り方を見ると意外と簡単で驚きました。乾燥も「自然乾燥もしくは乾燥機」と書かれていて、自然乾燥でも大丈夫なようです。

圧巻の標本量

多くの標本を展示されている所もありました。

近くにいた女性グループが「上の方に小さいの展示したらダメでしょ。全然見えないじゃん(笑)」と話していました。確かにその通りで、上の方は何がなんだかわかりません(笑)おそらく細かく見るための展示ではなく、この量で圧倒するのが目的で下の見えるところに見栄えのするのを持ってきたのでしょう。

昆虫の特性を利用

昆虫の特性をものづくりに利用されている例がいくつか紹介されていました。

テラフォーマーズとは少し違った形ですが、実際に昆虫の力が利用されているようです。

最後はショップ 公式図録もありました

最後にはいろいろなグッズが売られているショップがあります。公式図録もありました。

昆虫展ではたくさんの標本と共に昆虫に関する知識もたくさん紹介されています。しかしそれらを会場で全部頭に叩き込むのには天才でもない限り無理でしょう。このような展覧会は本格的に勉強するにはあまり向いていないように思います。勉強というよりは興味や関心を持つきっかけなることが多いと思います。

興味や関心を持ったら、今の時代はネットで調べるのが便利で一般的です。しかし子供の場合はネット利用が賛否両論あります。子供が昆虫に強い興味を持ったが、ネット利用が心配の時は昔ながらの図鑑を買ってあげるのもいいと思います。図鑑を買っても10分見て飽きてしまって本棚に眠るのなら高い買い物になってしまいますが、何日も飽きずに見るなら安い買い物だと思います。とは言っても子供が飽きずにある程度興味を持ち続けられるか判断するのは難しいですね(笑)

常設展も見る事が出来ます

昆虫展のチケットは当日券、大人1枚1600円です。常設展も見れて1600円です。私はそれを最初知りませんでした。子供の頃は昆虫が好きだったが、現在それほど興味があるわけではないです(笑)健康診断で都内に行くし、昔は昆虫が好きだったし、何となく普段見ないものを見てみようかななどというゆるい理由で見るには少し高かったかな、近くの上野動物園は600円なのにと感じてしまいました。

ところが追加料金なしで常設展も見れます。国立科学博物館の常設展はじっくり見たら一日では観きれないほど広さがあります。屋上はハーブガーデン、スカイデッキもあります。

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国立科学博物館 常設展


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